プログラマの上司はプログラマでなくてはならないの法則

「非プログラマの上司は彼らの成果物を正しく評価できないから、誰が良い仕事をしているか判断できず、正しい指示も出せない」


プログラマは自分達の仕事を理解してない"とんちかん"な指示が飛んでくると、
この上司の下で頑張っても、評価されないと感じ、急速にやる気を失う。
結果として、そんなチームから良い製品が生み出される日は永遠に来ないのだ。


これからIT関係で起業したいと考えている未来の社長さんは、こう考えることが多いと思う。
「これからはITの時代だ。でも自分は文系でプログラミングなんてできない。
だから自分は経営や企画に専念して、優秀な開発者に良い製品を作ってもらおう」
こんな勘違いをしている社長さんは、そもそも起業してはいけないのかもしれない。


優秀(だと思われる)人を採用し、優秀(だと思われる)仕事をしてもらう。
プログラムの世界での ”優秀” を、そうでない人はどうやって判断するのだろう。


プログラマ経理かなんかと同じように考えてはいけない。
彼らの仕事は、そうでない人と同じものさしでは測れない。
彼らの仕事は、機械の組み立てのような、単純労働ではない
彼らの仕事は、芸術に近い、創造的で細かく複雑で、
良い仕事をするにはそれなりの創意工夫が必要なのだ。
だけど、そうでない人にはその苦労は理解されにくい。


彼らの仕事の特殊性を理解することができないと、ITで成功することはまず無理だと思っていい。


プログラマという特殊な人材を雇用する立場になる以上、
彼らを雇い、育て、指示を出し、評価する ことが必要になる
そのためには、まず自分自身がプログラムを書くということを理解する必要がある
もちろん、社長自らずっと第一線でプログラミングを続ける必要はないのだが、
彼らを正しく理解し、正しい指示を出すために、
起業して間もないうちは自分自身が先頭に立ってプログラミングをしていく必要がある。
それができないのなら、そもそもIT関係を名乗って、起業なんてしてはいけないのだ。